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今月の掲示板
西法寺の正門の右に、小さな掲示板があります。
10月は、この言葉を掲示しています。
秋の風は一つだけれど、虫はそれぞれの声で鳴く。
阿弥陀さまのお救いは一つだけれど、人はそれぞれのお念仏をよろこぶ。
朝夕の過ごしやすさに、やっと秋の気配を探ることができるようになりました。
虫の声も、やっと秋らしく響きます。
秋になると、虫が鳴き始めます。
秋の風が、虫に鳴くよう催促しているのかもしれません。
秋の風は、一つです。
ですが、それを受けて鳴く虫の声は、その虫々によって様々です。
ある虫は、大きな声で、
ある虫は、美しい声で、
またある虫は、声を出さないままに、
秋のはたらきをその身に受けて、その慶びを表現します。
今、私の口から出るお念仏も、同じです。
阿弥陀さまのおはたらきが、私にお念仏するようご催促されています。
阿弥陀さまのおはたらきは、一つです。
ですが、それを受けてお念仏する声は、その人その人で様々です。
ある人は、大きな声で、
ある人は、美しい声で、
またある人は、声を出さないままに、
阿弥陀さまのおはたらきをその身いっぱいに受けて、その慶びが身の上に表現されます。
それぞれが、それぞれの境遇の中で慶べるようなお救いです。
どのような虫の上にも、秋の訪れがあるように、
どのような人の上にも、阿弥陀さまがご一緒です。
南無阿弥陀仏で、ご一緒です。
称名相続