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今月の掲示板
西法寺の正門の右に、小さな掲示板があります。
5は、この言葉を掲示しています。
他人に対しては、すぐ裁判官になるが
自分に対しては、すぐ弁護士になる
今月の言葉、様々な場面で、思い当たります。
たとえば、、、
子どもが、お手伝いでお皿洗いをしてくれていた時、音がします。
ガチャーーン!
「あ、お皿割ったな」、と思います。
でも、自分がお皿を洗っていて、ガチャーン!となると、
「あ、お皿が割れた」、となりませんか。
他人が割ったときには、その人が割ったのです。
でも、自分が割ったときは、私が割ったのではない、お皿が勝手に割れたのです。
意識していなくても、そんな言葉遣いをしてしまう。
どうでしょう。思い当たりませんか。
人の失敗に対しては、テレビにまで文句を言い、
自分の失敗に対しては、情状酌量を求める。
無意識で、他人を責め、自分を守ってしまう。
だれもがそんな心を持っていると思います。
知らず知らずのうちに、ある時は裁判官の仮面を着け、またある時は弁護士の仮面を着ける。
さまざまな仮面を、とっかえひっかえ、付け替えながら過ごす自分に気づかされます。
でも、どのような仮面をかぶっていても、阿弥陀さまは、その仮面の下にある、「本当の私」をご存知です。
弱く、孤独な存在だとご覧になられ、お慈悲の心で温めてくださいます。
北風と太陽。
あたたかさの中で、仮面を外し、何者でもない「本当の私」に戻ることができる。
それも、仏さまの前に座る時間なのかもしれません。
称名相続