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今月の掲示板
西法寺の正門の右に、小さな掲示板があります。
4月は、この言葉を掲示しています。
うぐいすの一声は、春のすがた。
お念仏の一声は、阿弥陀さまのすがた。
春らしい、あたたかな日が増えました。
春の訪れを告げるものとして「梅とウグイス」の取り合わせが言われます。
ウグイスは、「春告鳥(はるつげどり)」とも呼ばれ、日本人は昔から「ホーホケキョ」という一声に春の訪れを感じてきました。
気象庁や環境省では、今でも、ウグイスの初鳴きによる春の訪れを、観測し、データで残しているそうです。
ウグイスの「ホーホケキョ」は、昔から現代にいたるまで、日本に春の訪れを告げる、一つの確かな指標といえそうです。
春は、目には見えません。
でも、梅が花をつけ、ウグイスが鳴くところに、春のはたらきを知らされます。
阿弥陀さまも、目には見えません。
でも、南無阿弥陀仏のお念仏がこぼれるところに、阿弥陀さまのはたらきを知らされます。
原口針水という和上さまが、こんな歌をのこされています。
声に姿はなけれども、声のまんまが仏なり。
仏は声のお六字(南無阿弥陀仏)と、姿を変えて我に来る。
梅とウグイスに、春の温かさを感じるように、
お念仏するなかに、阿弥陀さまに抱かれた温もりをいただきます。
称名相続